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茶摘み

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とってもご無沙汰しております。
日々ブログを楽しみに覗いてくださった皆様、
更新が滞り、大変申し訳ありませんでした。

私事ではございますが、故郷である鹿児島へ帰って参りました。
かといって、その理由をさらっと書く事もできず・・
今になってしまいました。

さて、
すっかりもう梅雨ですが、先月の話です。

ご縁あって、私がこよなく愛するベニオガタの茶摘みの様子を見学に行って参りました。

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さっそく、てんとう虫のお出迎え。
モンシロチョウもたくさんいました。
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これは茶摘みの機械。中古らしいです。
以前ご紹介した時は、動いてなかったので、想像できなかったのですが、
砂利道だろうが畑だろうが、ナナメだろうが、がしゃんがしゃん動くというか、歩くんです。
ハウルの動く城みたいに見えました。
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茶摘みの様子を見ていただけで興奮していたのに、
乗らんやー!!と手招きする緒方さん。
乗らないわけがありません。
テンション最高潮で飛び乗りました。
ちょっとした遊園地のアトラクションのよう。
この機械、畑だから免許はいらないそうです。
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がしゃんがしゃん進みながら、じゃんじゃん摘みたての茶葉がくるくるまわる籠へ。
春の日差しは心地よく、籠からはふわっと新茶の香り。
あー幸せ♡
(翌日からかゆみと戦うことになるとは知らず・・
全身真っ赤なぶつぶつにしばし悩まされました。)
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初登場♡奥様です。
いつもお世話になっております。
夫婦二人三脚、愛情たっぷりの紅茶です。
茶摘みが終わると、そのまますぐさま工場へ。
このトラックに、この茶摘みの機械も乗ります。
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2−30kgの茶葉をひょいひょい担いで、
誰よりも早歩きな緒方さんは、たしかもう70歳になるはず。

到着してすぐ萎凋の行程へ。
やや!萎凋!
そう、紅茶教室でお茶汲み係が話していた、あの萎凋です!
見れるなんて!!またテンションがあがりました。
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こうやって、上下に返して、よく萎らせます。
このときの香りといったら!!
お届けできないのが、残念です。
あー緒方さんのお茶だー♡
その場は、ベニオガタの香りで包まれました。

『この萎凋機は、わしが作ったったどー。わっはっは。』
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あ、この後ろ姿・・・
どこかで見覚えがありますか?
そう、にっぽんのパンと畑のスープにっぽんの麺と太陽のごはんの美しい写真でおなじみ、
写真家の寺澤太郎さんとアシスタントの佐々木さんです。

ロンドンの某雑誌の取材で鹿児島を撮るお仕事だったそう。
いくつか撮る中のひとつに、ぜひとも緒方さんを!
という嬉しいお言葉を頂き、緒方茶工房を訪ねることに。
なんと偶然にも取材日がたまたま茶摘みの時期と重なったのです。
なんという素晴らしいタイミングでしょうかー
いつもに増してかっこいい緒方さんを、バシバシ撮ってくださいました!!
祝☆緒方さんロンドンデビュー!!
これでBENIOGATAが、エリザベス女王御用達になるのも時間の問題ですね。

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ベニオガタの抹茶、
その名も「抹茶できちゃった!」
を使った紅茶マフィンと緑茶マフィン(金時豆入り)のおみやげ。
もちろん、純植物性でオーガニック。地粉で作った白崎レシピです。
「抹茶ば作ったがー売れんがよ。」と以前にぼやいていたので、
「こげんしっせーに作ったどん、うまかよー焼いてもよか香りがすっじー」
なんて返しながら、鹿児島産地粉で作ったパンと新刊とお渡ししました。
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いつ飲んでもとても美味しい紅茶でした。
(緒方さんは、英国式ゴールデンルールを知らないので、急須で入れることは内緒です。)

帰り際、
あんたーニンニクはあるね?空豆は?
いっぱい畑から頂きました。
申し訳ないほど、いつも頂いてばかり。
来た時より荷物が増えているのは、毎度の事ですが。

奥様曰く、
「あのひとは、これが好きだから。これしかないから。
絶対ココにくるもんねー。生き甲斐なんじゃろねー。
農薬をまかんでしょ、もう歳だから、真夏の草取りがしんどいねー」
手伝いにくるよー!と私がいうと、
「そげんいっても日に焼けるし疲れるだけやっで。若い人はせんほうがよかー」
と笑う夫婦。
「うんにゃそげんことなかがー」
「またくっでな。」
と約束しました。

いつも変わらない緒方さん。
毎回いろんな話をしてくださり、とても勉強になります。
「隣の茶畑みたいに、あの扇風機みたいな霜とるのつけないの?」
と聞いたら、
「霜がふったときはふったときよーできたひこよ、できたひこ。」
なんていう緒方さんが好きです。
こんな小さな田舎で、真面目にコツコツ。
さあ、私も見習わなくちゃ。


寺澤さん、佐々木さん、
遠くからお越し頂き、
貴重な機会を、ありがとうございました。

出会いに感謝。

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by makanaigakari | 2011-06-08 23:53 | 趣味私事
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